2013.04.24
まだ百人一首
我が子供達は、まだ飽きずに、百人一首にはまっている。朝も早いくせに、寝る間も惜しんで百人一首をやっている。継続は力なりであり、長女と長男(ついでに私までも)が、100枚を諳んじることができるようになった。(過去のブログ1)(過去のブログ2)
子供にとっては、100枚を覚えることは決して難しいことではなくて、はやりの歌の歌詞を自然に覚えてしまうように、何度も百人一首をやっているうちに、自然と上の句から下の句が口についてでてくるようになるもののようだ。(もっとも、平安時代の人にとっては、百人一首の歌が流行の歌だったのだろうが。)
優れた脳みそなんかいらない。攻略本なんかいらない。語呂合わせなんかしなくていい。はっきり言ってバカの一つ覚えのように、反復して音読さえしていれば、どんなに難しい言葉でも、長い言葉でも、意味が分からなくても、年齢の差関係なく、覚られるものなのだ、ということがよく分かる。
5歳の次女でさえ、いつの間にか何十枚も覚えてしまっていて、日本語が短歌みたいになっている。「あ!おき まどわせる しらぎくのはな、だって!」(青木という自分の苗字が入っていることに気づいてケタケタ笑っているんだけど、意味わかるかしら?わかりにくいね・・) 驚くことに、もうすぐ3歳の次男も1枚覚えてしまい、どこにあっても「あった!」と取るようになったのだ。
我が家の百人一首熱について、PTAの飲み会で校長先生に話をしたら、「よし。じゃぁ、校長先生と百人一首をしようと伝えてくれ!一緒にやろう!」と酔っ払いながら校長先生が言った。酔った勢いだろうと思っていたら、翌日、本当に校長先生は家から百人一首を持ってきてくれたらしい。長男に声をかけてくれ、金曜日の放課後、校長室で、長男が、校長先生と百人一首をしたらしい。なんともほほえましい光景が目に浮かぶ。全校生徒50人強の小さくて仲良しな学校だからこそできることだ。今どき、放課後、校長先生と校長室で百人一首に燃えられる経験なんて、たやすくできることではない。毎週金曜日を楽しみに、長男は学校に通っている。
「心あてに おらばやおらん 初霜の おきまどわせる 白菊の花」
私も全然意味は分からないのだけど、なんだか日本語が美しくてうっとりしてしまう一句。
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