2014.12.27
こまったサンタ
かくして、サンタはやってきた。夜明け前、子供達が大興奮でバリバリと袋をあける音を、ふとんの中で聞きながら、ドキドキ・・。
「あ、ブーツだ!あ、違った、ナガグツだ!」
「ごめんよー!」と心の中で叫ぶ私。でも、どうやら、喜んではいそうだ。長靴の他に、鉛筆などのかわいい文具を付けておいたので、長女と次女からは、「かわいー」と歓声があがっている。「今年は、プレゼントが多いなぁ」なんて言ってる。ほっ・・・。サンタ、安堵のため息をふとんでこぼす。
私は、起きて一芝居うった。「昨日ね、お母さんが、夜中トイレに行ったら、サンタさんが、トイレの窓から入ってきたんだよ。ここは煙突がないから、トイレの窓から入ってきたんだね。でも、様子が変なんだよ。こまったなぁこまったなぁってずっと言ってうろうろしてるの。どうしたの?って聞いても、こまったなぁこまったなぁ。あぁ、こまったなぁこまったなぁ。(ここで、子供達ウケてる。)ねぇ、どうしたの?こまったなぁこまったなぁ。(さんざん、連発してみる。その間に次のセリフを考える私。)サンタさん、言ってごらんよ!」
「・・実はね、プレゼントあげようと思って入ってきたけど、ブーツが欲しいって書いてあるんだよ。でも、ぼくの袋には、ナガグツしか入ってないんだよ。どうしよう・・。」
「なぁんだ、そんなことか。大丈夫だよ、サンタさん!ブーツは、冬しか履けないけど、ナガグツなら、あたたかくなってもいつでも履けるから、絶対ナガグツの方がいいよ!かわいいナガグツだね!」
「そうかなぁ。でも・・」
「大丈夫だよ、サンタさん、元気出して!」
「あ、じゃぁ、かわいい文房具も持ってるから、これもあげることにする!」
「そうだね。サンタさん、きっと、喜んでくれるよ!」(背中をポンッ)
「というわけで、こまったサンタさんは、にこにこ顔で帰って行ったんだよ。よかったねー。」
子供達も大笑い。「じゃぁ、今年のサンタさんは、こまったサンタさんなんだね!」
なんとか信じてくれたみたい(?)。ただ一人、長女だけは、じっと真顔で聞いていましたけれど。
しかし、履いてみると、長女のナガグツは、でかすぎた!サンタさん、サイズ間違えたー!!こりゃ、どうしようもないっすね。
苦労して白髪も生えますよね、サンタさんも。
コメント/トラックバック (1件)
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いいねぇ!
泣けるわ;;
春奈も子ども達も本当に想像力が豊かだと思う。
うちにもサンタさんが来た。
クリスマス前に
サンタさん、来るかなと夫に相談。
あ!続きは手紙で!
久しぶりにブログのぞいて
楽しかった。ありがとう!